私が大切にしたい理論は、正しい道しるべではなく、バランサーとしての力なのだと思います。
「 こっちが正解です 」と示すものではなく、今の自分がどちらかに傾きすぎていないか を確認するためのもの。
不安に引っ張られすぎていないか。
外側の正解を追いかけすぎていないか。
自分の感覚を置き去りにしていないか。
そういうことを見ながら、自分がちょうど真ん中に戻れる考え方 を大切にしたいと思っています。
小さい頃から、感覚を確認していた
振り返ってみると、私は小さい頃から、自分の感覚をかなり確認しながら生きてきた気がします。
何かを選ぶときも、ただ「 大丈夫そうだから 」とか「 みんながそうしているから 」では決められませんでした。
- 少し先の自分を想像してみる
- 体力や気持ちがしんどくならなそうか予測する
- その未来にワクワクするかを感じてみる
- 自分の中で、「そっちに行きたい」と思えるかを確かめる
そんなことを、わりと自然にやっていました。
ワクワクしないと、がんばれない
私は、自分がワクワクしないことには、がんばることができません。
これは、楽なことだけを選びたいという意味ではありません。
大変そうでも、その先に「 こっちに行きたい 」と思えるものがあるなら進めます。
でも、どれだけ周りから「それが正解」と言われても、自分の中が動かない方向には、どうしても力が入りませんでした。
だから大人から見ると、自分勝手だったり、つかみどころがない子どもに見えたかもしれません。
でも私の中では、ちゃんと自部の感覚を確認していたんだと思います。
どう見えるかと、自分の答えは違うことがある
思えば私は、「 人からどう思われるか 」に、そこまでこだわっていませんでした。
相手から見たら、そう見えるのかもしれない。
でも、自分の中では答えが違う。
そういうことがあるのを、どこかで分かっていたのだと思います。
外から見える形と、自分の中の感覚は、必ずしも同じではありません。
だからこそ、いろいろしんどいことがあっても、自分のバランスを大事にしながら進んでこられたのだと思います。
理論は、後から作ったものではなかった
今回『 よかれの落とし穴 』という本を書いていて、私は自分の理論にかなり救われました。
それは、「 理論が正しい 」と思ったからではありません。
そもそも私は、正しいか正しくないかということを、あまり考えていません。
そういう話ではなく、私の人生の中で起きてきたことが、この理論によってすごく理解しやすくなったのです。
「 ああ、根っこにこの落とし穴があったんだ 」と見えた。
それだけで、自分に対する理解が深まって、過去の見え方が変わりました。
しんどい人生から、愛情深い人生へ
私は、大きな困難を何度も経験してきました。
絶望だらけだった頃もあります。
メンタル不調で何年も苦しんだこともあり、本当に半端なくしんどい人生だと思ったことも何度もあります。
でも今は、その人生を「 ただ苦しかっただけ 」とは感じていません。
この理論によって、自分の人生の流れ が見えるようになったからです。
困難の中にも、自分なりの愛情や願いや、守ろうとしていたものがあった。
それが見えたことで、今では本当に愛情深くて、充実した人生だったと感じられるようになりました。
肩書きも、重くなくなった
研究家、理論家、作家。
今私がやっていることに名前をつけるとしたら、こんな感じのようです。
そもそも、自分がこんなスタイルで生きていきたいなんて思っていませんでした。
以前は、こういう肩書きが少し重く感じることもありました。
でも今は、あまり重くありません。
私は肩書きを、自分のすごさを証明するものだとは考えていないからです。
肩書きは、「 私がやっていることを言葉にすると、こういうことです 」と伝えるためのもの。
心の動きや人生の流れを観察しているから、研究家。
見えてきた仕組みを組み立てているから、理論家。
それを本や研究記録として書いているから、作家。
ただそれだけのことなのだと思います。
今、かなり調和が取れている
今の私の人生は、かなり調和が取れていると感じています。
- やりたいこと
- できること
- そして、そうしていたい気持ち
この3つのバランスが、今はとても自然に重なっています。
だから、無理にがんばっている感じがありません。
研究することも、書くことも、旅をすることも、記録することも、今の私にとってはとても自然なことです。
私の真ん中に戻るためのもの
私の理論は、誰かに正解を示すためのものではありません。
そして、自分のすごさを証明するためのものでもありません。
どちらかというと、自分の真ん中に戻るためのもの です。
- 不安に引っ張られたとき
- 外側の正解を追いかけそうになったとき
- 自分の感覚が分からなくなりそうなとき
一度立ち止まって、「 今の自分はどこにいるかな 」と確認する。
そのための バランサー なのだと思います。
これからも私は、このバランサーを育てながら、自分の人生を研究していきたいです。
