心って、物理学のようなものだなと思った話

私たちは、

「 なぜこんなことになったんだろう 」

「 どうして人間関係がこじれるんだろう 」

と悩むことがあります。

そして、

自分が悪いのか。

相手が悪いのか。

そんなふうに原因を探したくなります。

でも、心の仕組み研究家として心や人間関係を観察してきて、

私はふと、

心って、「物理学」のようなものだな、と思ったんです。

今回は、そんな「 心の物理学 」について研究してみたいと思います。

もくじ

良かれとおもってがんばったのに、なぜか苦しくなる

  • 大切な人を助けたい
  • 役に立ちたい
  • 心配だから声をかける
  • 失敗してほしくない

そんな気持ちは、

どれも 優しさや愛情 から生まれるものです。

でも、

  • 良かれと思ってがんばったのに、なぜかうまくいかなかった
  • 相手とうまくやっていきたかったのに、関係がこじれてしまった
  • 安心したかったのに、ますます不安になってしまった。

そんな経験をしたことがある人は少なくないと思います。

私自身も、そういう出来事を経験しました。

どうしてそんなことが起きるのか、不思議に思っていたんです。

それは失敗ではなかった

人間関係や心を観察していると、面白いことに気づくことあります。

  • 優しさがある
  • 愛情もある
  • 責任感もある

それなのに、こういうことが増えることも多いんです。

  • 疲れる
  • 怒りが出る
  • コントロールしたくなる
  • 距離ができる

つまり、

悪意がなくても

苦しさが生まれることがある

これは努力が失敗した、ということではなく、

心の作用と反作用のようなもの なのかもしれません。

強い力が働けば

反対方向にも力が生まれる

物理の世界と同じように、

心にもそんな法則があるように感じるのです。

反転が起きても、無理はなかった

ここで大切なのは、

反転が起きたからといって、
優しさが足りなかったわけでも、
愛情が偽物だったわけでもない、
ということです。

  • 相手を助けたい
  • 力になりたい
  • 失敗してほしくない

そんな気持ちが強くなると、
自然と 相手のことを考える時間 が増えていきます。

どうしたら楽になるだろう。

何をしてあげたらいいだろう。

そうやって考え続けているうちに、
気づかないまま、自分の余白が少しずつ減っていくことがあります。

はじめは 優しさ だったものが、
だんだん 責任感 になり、
責任感が広がると、
相手の 反応結果 まで気になってくる。

そして、うまくいかないと不安になる

その不安を消したくて、
もっと考える。
もっと動く。
もっとがんばる。

でも、心にも体にも限界があります

力を入れ続ければ、
どこかで 疲れ が出ます。

我慢が積み重なれば、
怒り が出ることもあります。

相手のことを考えすぎれば、
距離を置きたくなる こともあります。

それは、優しさが消えたのではなく、
優しさにかかっていた負荷が大きくなりすぎた状態 なのだと思います。

愛情がなくなったのではなく、
愛情を支えるだけの余白が減っていた状態 なのかもしれません。

だから、反転が起きても無理はなかった。

相手の問題を気にしすぎていたなら、
それだけ責任感が広がっていたのかもしれない。

怒りが出たなら、
それだけ我慢が積み重なっていたのかもしれない。

距離を置きたくなったなら、
それだけ心が回復する場所を求めていたのかもしれない。

そう考えると、
反転は突然おかしくなった出来事ではなく、
それまで働いていた力の結果として見えてきます。

責めるより先に、
何がそこまで大きくなっていたのか を見る。

すると、

「なんでこんなことになったんだろう」

という混乱が、

「そうか、無理が重なっていたんだ」

という理解に変わっていきます。

この理解があるだけで、
心は少し落ち着きます。

人を責めるためでもなく、
自分を責めるためでもなく、
流れを見直すために、反転を観察していく

そこから、
心の力は少しずつほどけていくのだと思います。

反転は自然の流れで起きることがある

もし、心にも作用と反作用があるとしたら、

反転が起きること自体は異常ではありません。

  • 安心したあとに不安になる
  • 疲れがどっと出る
  • 嫌になる
  • 距離を置きたくなる

そんなことも、流れで起きることがあります。

心は、必ずしも思った通りの結果に結びつくものではない、ということもあります。

反転が起きたとしても慌てなくていい。自分を責めなくていいんです。

「無理なかった」

「そういう力が働いていたんだ」

そんなふうに見ていくこともできます。

観察してみる

今、

  • どんな力が働いているんだろう
  • どんな反作用が起きているんだろう
  • 疲労はないだろうか
  • 責任感が広がっていないだろうか
  • 不安が大きくなっていないだろうか

そんなふうに観察してみる。

すると、

人を責めるより、理解しやすくなります。

自分を責めるより、安心しやすくなります。

そして、安心すると人は、自然に次の一歩を見つけていくのかもしれません

研究のまとめ

心って物理学のようなもの。

心にも力が働く。

作用があれば反作用がある。

だから、

苦しさは性格の問題ではなく、「 何かの力 」が働いた 結果 なのかもしれません。

大切なのは、

心を変えることではなく、心にどんな力が働いているのか を知ること。

見えると安心する。

理解すると力が抜ける。

そして、その安心の中から、人は自然に動き始める。

心の仕組み研究所では、

そんな 心の力学 について、これからも研究を続けていきたいと思っています。

もくじ