めちゃくちゃ暑い真夏に、熱いスープを飲みました。
いつもなら、こんな日は冷たい飲み物か、さっぱりしたものを選ぶんですが。
でもその日は、
「 こんなに暑いときに、あえて熱いものを飲んだらどうなるんだろう 」
と思ったんです。
体にいいからでも、冷たいものを我慢しようと思ったからでもありません。
ただ、ちょっと面白そうだったからです。
飲んでいる間は、もちろん暑くなりました。
体も温まって、汗も出てきます。
「 まあ、そりゃそうだよね 」と思ったんですが、そのあと風が吹いてきたとき、ものすごく涼しく感じました。
汗に風が当たって、気持ちいいんです。
冷たいものを飲んだときは、その場ですぐに冷たさを感じますよね。
でも熱いものを飲んだあとは、いったん体も熱くなって、汗が出ます。
そしてそのあと、涼しさが来る。
同じ「 涼しい 」でも、たどる道が違うんだなと思いました。
暑い日は、冷たいもの
暑い日は、冷たいものが欲しくなります。
これはとても自然なことだと思います。
暑いと感じたら、
- 冷たい飲み物を選ぶ
- 冷房をつける
- 風に当たる
いちいち考えなくても、体が自然にそちらを選びますよね。
ただ、あまりにも当たり前 なので、ほかの選び方を試すことはあまりありません。
たまたま遊び心で熱いスープを飲んでる、なんてことをしなければ、そこから涼しさを感じることには気づかなかったと思います。
「 暑いから冷たいもの 」とまっすぐにきめないで、あえて熱いものを選ぶ。
いつもの選択の横に、まだ知らない感じ方を発見してわくわくしました。
思い込みを外そうとしなくていい
こういう話をすると、
「 固定観念を外したほうがいい 」
「 いつもと違うことをしたほうがいい 」
という話になりがちです。
でも、そこまで真面目にしなくてもいいと思います。
思い込みを外そうとすると、それ自体が新しい課題になります。
- いつもと違うことを選ばなければならない
- 柔軟に考えなければならない
- 新しい発見をしなければならない
それでは、遊びではなくなってしまいます。
今回はただ、
「反対のことをしたら、どうなるかな」
と面白半分で試してみただけです。
やってみて、さらに暑くなったなら、「 やっぱりな 」で終わり。
「 意外と気持ちよかった 」と思ったなら、それも面白い。
このくらいの軽さのほうが、思いがけないことに気づきやすい気がします。
冷たさにも、慣れていく
暑いときに冷たいものを飲むと、すぐに楽になります。
「 ああ、おいしい 」と感じます。
でも、しばらくすると、その冷たさにも慣れてきます。
もう少し冷たいものが欲しくなったり、冷房を少し下げたくなったりすることもあります。
最初は暑さをやわらげるためだったのに、気づくと、さっきの快適さを保つために「 もっと 」が始まっている。
もちろん、それが悪いわけではありません。
ただ、冷たさを足していく以外にも涼しく感じる道がある と知ると、少し面白くなります。
外から冷たさを足す方法もある。
体が流した汗に風が当たることで涼しくなる方法もある。
どちらか一つを正解にしなくても、今日はどちらが合うかな と見られます。
体温のことは、周りともぶつかりやすい
体感温度は、人によってかなり違います。
同じ部屋にいても、暑い人と感じる人もいれば、寒い人と感じる人もいます。
自分は冷房を下げたいけれど、相手は寒い。
自分は風に当たりたいけれど、相手は風を止めたい。
夏にはよくあることです。
自分の中で、
「 暑いなら、もっと冷やすしかない 」
となっていると、周りにもその調整を求めやすくなります。
でも、自分の中に選択肢がいくつかあると、少しだけ余白ができます。
- 冷房を下げる前に、飲み物を変えてみる
- 風の当たり方を変えてみる
- 少し外へ出てみる
もちろん、本当に暑いときや、体調に危険があるときは、きちんと体を冷やすことが必要です。
そのうえで、日常のなかで感じる通常の暑さなら、
「 ほかにどんな涼み方があるかな 」
と試してみるのも悪くありません。
感覚確認は、こんな遊びでもいい
感覚確認というと、少し真面目なイメージがあります。
でも、こんな小さな実験も感覚確認です。
- 熱いスープを飲んだら、どのくらい汗が出るのか
- 風に当たったとき、いつもより涼しく感じるのか
- しばらくしたあと、体はどう落ち着くのか
ここでは正解を探す必要はありません。
- 今日は合わなかった
- 思ったよりよかった
- 何も変わらなかった
どれも、その日の自分について分かったこと です。
体に小さな質問を投げて、
返ってきた反応を見てみる。
それくらいの遊びなら、自分を細かく管理しなくても続けられます。
当たり前の横を、少し歩いてみる
私たちは毎日の中で、たくさんのことを自動的に選んでいます。
- 暑いから冷たいもの
- 寒いから温かいもの
- 疲れたから動かない
どれも自然な選び方です。
ただ、ときどき、
「 今日は、少し違うことをしたらどうなるかな 」
と横道に入ってみると、知らなかった反応 が見つかることがあります。
選び方を変えなくても、いつもの方法を否定しなくていい。
ただ、遊び半分で一度試してみる。
暑い日に飲んだ熱いスープは、そんな小さな寄り道でした。
そして、その寄り道の先に、
「 涼しさって、冷たいものを足すだけで生まれるわけじゃないんだ 」
という、ちょっと面白い発見があった。
この、ちょっと「 わくっ 」とする感覚に触れるのが、私は大好きです。
